2011年11月22日

本日、“いい夫婦の日”

本日、“良い夫婦の日”、ご相談の依頼を受けましたので、
お話伺ってまいりました。


お会いしました方、女性です。
お会いした際の、第一声が、
「世間では、いい夫婦の日なんて言われている今日に、
わたしって・・・ですね(苦笑・・・)」
でした。

お話を伺いますと、
過去の、夫の浮気を許せない・忘れられないご自分に、嫌気がする、
そして、どうして行って良いのかわからない・・・と、苦しんでいらっしゃいました。

本日の、ご相談、同じように感じ、抱えていらっしゃる方も沢山おられるだろうと思いました。
そして、とても、良いお話でしたので、
ご相談者の了解を得て、少しこちらに載せさせて頂く事にしました。

‘過去の、夫の浮気’ と言っても、まだ、傷が新しいくらいの過去のお話です。

ご主人とは、浮気発覚から話し合いも出来、結果、ご主人は、
『浮気で家庭を壊すつもりは、毛頭なかった』 
『相手の女性には悪いけど、遊びだった』
『すぐに別れる』 

と、言った、家族会議は出来ていたとのこと。

そして、その女性とは、清算し、別れたとのこと。


しかしながら、やはり、ご相談者さんは、過去のその事件を、‘許すことが出来ない’‘忘れられない’。

・ちょっと、ご主人が遅く帰宅されると、勘ぐってしまう。
・ちょっと、ご主人が優しいと、また、勘ぐってしまう。
・夫婦だから、ご主人が夫婦のスキンシップをと、寄って来られたら、拒んでしまう。
・あの事件から、夫婦関係に至らない。
・主人は、一生懸命、普通にし、夫婦関係を拒む私を、責めずに
(でも、恐らく限界だろうと、おっしゃいました)、居てくれる。
・主人は、別れずに、これからも一緒に生きていきたいと言ってくれているけど、
こうした自分に、疲れるし、ちっとも、良い女じゃない気がする。
自分が、どう、生きていけばいいのか?わからない・・・

との、事でした。


わたしは、こちらを伺ったとき、『十分に、いい夫婦じゃないか』と、思いました。

ご相談者さんに、そう伝えましたら、ぽかんと、なさっておいででした。

確かに、誰でも、相手の浮気なんかが明かになったことがあれば、
それを、許すにも時間が掛るし、そして、忘れることはできないんじゃないかと、思います。

たとえば、私が、そんな過去があったとしても、同じように思うんじゃないかと、思います。


ただ、ひとつ伺いました。
「ご主人と、別れたいですか?」と。

「別れたいとは、思いません。ただ、前の自分には戻れない・・・」と。

それは、そうです。

知ってしまった以上、知らなかった時には戻れません。
そして、その事実、無かったことにも、出来ません。


(この方は、自分で問い詰めたりなんてことではなく、偶然・必然に、
ご主人の現場を見てしまってからの、発覚ごとでした。
そして、ご主人本人から、謝罪があった・・・。)

まず、浮気を疑って、その次の行動には、注意事項があります。
事実を見つけようとするのであれば、覚悟が必要です。
もしかしたら、事実が見つかるのかもしれないのですから。
そして、見つかったとして、相手に問い詰めるのであれば、
それは、さらに覚悟が要ります。
問い詰めた先に、何があるのだろうか?

問い詰めることで、認められるかもしれない、しらばっくれるかもしれない、
でも、そんな相手を、目の当たりにします。
そして、その先の夫婦の関係は?

『証拠をつきつけたほうが、家庭を守らず、破壊に持って行った張本人なんだ・・・』

と、わたしの好きな作家さんが、言っておられましたが・・・(苦笑icon11)。

それくらいの、覚悟は要る事だとは、思います。

本日の、ご相談者さんが、「知りたくなかった」とも、おっしゃってありましたし、
確かに、知らなければ良いことも沢山ありますからね。

なので、本日のご相談者さんの場合は、ご主人に言ってほしくなかったと、言っておいででしたけど。

まっそれも、過去の告知も、無かったことにはならないですし。
何度も言ってしまいますが、先ず、過去には戻れませんから。


伺ってみると、ご主人は、自分が蒔いた種で、こうしてご相談者さんを苦しめてしまっているわけだから、
どんな償いもするつもり。
許してくれるまで、どんな態度をとられても、それは、構わないとおっしゃっているそうです。

でも、時間が経っても、許せないでいる自分がいて、その自分に嫌気がさして来ているということ。

申し上げました。
忘れることは、出来ないでしょう。頭のメモリーに刻まれていますから。
ただ、‘許すこと’は、努力次第です。
何かと、反芻することは、ご自分も、
そして、どんな酬いも受けると言われているご主人にも、
決して良いことではありません。

ご主人は、‘信用を取り戻す努力’、信用は失う時は、一気に失いますけど、
取り戻すには、倍以上の時間が掛ります、その努力をしておいでです。
だから、奥さまは、同じ時間を掛けられて良いと思いますので
‘許す努力’をされては、いかがでしょうか?と。

こうして、許せない自分が辛いとおっしゃる奥さまは、ご主人に愛情があるからだと思いますよ。
もう、ダメなご夫婦は、お相手のことで、自分の心を痛める域には居ないと思います、と。

過去は変えられないし、時折、喧嘩なんかのときに、思い出すことはあるでしょう。
でも、深く、過去に戻らない。

そして、今のご主人は、認めてあげましょうよ、と。

そうした、お互いの努力があれば、いつかは、許せているのかもしれませんよ、と。
ご主人も、奥さまをおもっていらっしゃるゆえのこと、
そして、こうして、私に相談して頂いている奥さまも、ご主人を思ってのこと。
いい夫婦の日で、今日は、素敵じゃないですか、と。

ご相談者さん、涙がこぼれていらっしゃいました。

落ち着かれてから、
ご主人に、今日の事を話してほしいとおっしゃいました。
カウンセリングに来ていることは知っていますから、という事でした。
今の自分では、うまく伝えたれない気がするから、今日、話したこと、
そして、『自分も別れたくないって、今、思えました。なので、時間を掛けて、
また、‘いい夫婦’になりたいから』とのことでした。

お引き受けしました。

私は、カウンセラーを、こういった形で、身近に置いて頂けることに、嬉しく思いました。
日本は、カウンセラーが、なかなか身近ではないですよね。

なので、本当に、こうしたポジションで、活用して頂けることが、
すこしでも、個々の方々の ‘心’が、すごく傷んでしまわなくて済むのではないかと、思っております。

色んな分野のカウンセラーがいらっしゃいます。

わたしは、夫婦問題のカウンセラーですので、ご夫婦間の事で、
お役に立って行きたい思いでおります。

長くなりましたが、
本日、‘いい夫婦の日’に、いい夫婦に向かおうとしておいでの方にお会いできましたこと、
嬉しいことでしたので、
綴らせていただきましたface01

ここまで、読んでくださった皆さま、ありがとうございましたicon114

明日は、祝日、パートナーやご家族で、あったかい‘時’がめぐりますようにface01


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Posted by 夫婦問題カウンセラー 二宮真由美 at 23:48│Comments(0)お仕事
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